お知らせ

― 新商品 フリーズドライ知覧茶CUBE 緑茶 ・ ほうじ茶ができるまで ― 

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「急須で淹れたおいしいお茶を”秒”で再現」をコンセプトに

無添加にこだわり、だれでもおいしいお茶が作れる

環境にも配慮した” フリーズドライ” のお茶が完成しました!

【 新商品開発の背景 】

  急須や日本茶に馴染みのない人にも、お茶のおいしさに出会うきっかけをつくりたい

  ティーバッグや粉末緑茶やペットボトルのお茶に加わる新たな選択肢を提案したい

  おいしいお茶で心やすらぐひとときをわずか数秒で叶えたい

  茶殻の後始末がなく旅先やアウトドアの場面などいつでもどこでもお茶を楽しみたい

  毎日飲むものだから、安心安全なお茶が飲みたい

フリーズドライ製法なら、このような私たちの想いとお客様の求める味わいのお茶を実現できるのではないかと商品化に向けたプロジェクトチームが発足しました。

そして、新商品 「フリーズドライ知覧茶CUBE」プロジェクトを始めるきっかけとなった背景には、「リーフ茶の消費量が年々低下している」というお茶をめぐる大きな課題がありました。

近年ではライフスタイルや健康意識の変化に添ってお茶の楽しみ方も種類も多様化するとともに、抹茶を使ったスイーツや日本茶カフェなどの人気の高まりや、SNSを通じて若い世代にもお茶の魅力やお茶好きな方のコミュニティの輪が広がってきているのを感じます。

しかし、その一方で「お茶葉を急須で淹れる」ことになじみのない世代も多くなり、リーフ茶(お茶葉)の消費は依然として減少傾向にあります。

1世帯あたりの年間のリーフ茶の消費量は、2006年には年間1,095gだったのに対し、2022年には701gとなっており、16年間で約35%も減少しています。 (1)

「知覧茶CUBE」がお茶の魅力を知る第一歩となり、リーフ茶の消費拡大とお茶づくりを支える生産者様や茶産地への貢献にもつながることを願っています。

【 今回のプロジェクトに関わってくださった皆様へ 】

今回、新しい技術を使った製品を作るにあたり、多大なるご協力とご尽力をいただきました大隅加工技術研究センターの研究専門員の皆様へ心より感謝申し上げます。

限られたスケジュールの中でも、不慣れな私たちへ親身にアドバイスくださった皆さまのおかげで晴れて製品化が実現いたしました!

   新商品開発までのストーリー 

        ~ いよいよ新商品開発がスタート! ~

お茶の美老園の製造元である鹿児島製茶株式会社のメンバー6名を中心とし、大隅加工技術研究センターの研究専門員の皆様のご協力のもと、だれでも簡単に「急須で淹れたお茶の味わいを”で再現 」をコンセプトに新商品の企画がスタートしました。

私たちは創業以来、長年お茶づくりに携わってきましたが、今までとはまったく異なる新技術を取り入れた商品開発は未知の領域で、なにもかも手探りの状態でした。

そもそも急須になじみのない方やお茶を飲む習慣のない方にも、こんなものがあったらいいなと興味を持っていただけるような商品を目指しました。

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       ~ 最適な原料の選定 ~

商品アイデアを練る中で最初に生まれたのは、私たちがこれまで当たり前のように思い描いてきた
「まるで急須で淹れたようなお茶のおいしさ」を作り上げるための条件とは一体何なのかという疑問です。

「フリーズドライ緑茶」を作るうえで特に苦労したのは、まろやかな甘みと渋みの調和と、美しい黄緑色の水色(すいしょく)を再現できる品種を選定することでした。

「フリーズドライほうじ茶」は、芳ばしい香りとすっきりとした味わいの再現にこだわりました。

これらの特徴を再現するため、数ある品種の中から厳選した茶葉に、鹿児島製茶のお茶作りを支えてきた柱とも言える、「合組」と呼ばれるブレンド技術と「火入れ」という焙煎の工程でさらに磨きをかけました。

原料に使用した「知覧茶」は、温暖な南国の気候で育てられ、まろやかな甘みと旨みが調和した力強い味と爽やかな香りが特徴です。

      ~ 試作の様子 ~

原料の選定から試作まで、約1年をかけてできた試作品の第一号は、キューブの形にすることはできたものの、茶葉100%添加物不使用にこだわったためにすぐにぼろぼろともろく崩れてしまいました。

また、フリーズドライ製法によって、旨みだけでなく雑味も強く出てしまうことや、美しい水色の再現が難しいなど予想外の課題の連続に悩みながら改良とテイスティングを重ねました。

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        ~ 知覧茶CUBE完成 ~

原料選びから製法の改良まで約2年の期間を経て、

 キューブの崩れやすさの課題を解消したい

 添加物不使用 緑茶100%で作りたい

 味わい、水色、香りの三拍子を満たす品質を実現したい

という数々の課題を克服し、ようやく製品が完成しました。

こちらの写真は、完成したばかりの知覧茶CUBEを取り出したときの様子です。

出来上がったキューブを一粒一粒チェックしながらスタッフ皆で袋詰めしました。

できたばかりの緑茶CUBEを取り出す瞬間は抹茶のようにほろ苦く爽やかな香り、ほうじ茶CUBEはキャラメルのお菓子のように甘く芳ばしいほうじ茶の香りがふわりと広がって、メンバーに歓声が上がったのを覚えています。

商品名 「知覧茶CUBE」とコンセプトの「急須で淹れたおいしいお茶を”秒”で再現」は、
現代では“ タイパ ”という新しい言葉があるように、タイムパフォーマンス=時間効率と満足度の両方をすばやく叶えたいという想いを込めて、全従業員よりアンケートをとった60種類以上の候補の中から決定いたしました。

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【 フリーズドライ知覧茶CUBEの特徴・魅力 】

 原材料は緑茶のみを使用しデキストリン等の添加物は一切使用していません

 急須で淹れた味わいを誰でも“秒”で再現できます

 全国でもお茶どころで有名な知覧茶を100%使用

 キューブを1粒、水orお湯にポンと入れるだけ (緑茶80120㏄、ほうじ茶120180cc)

 ホットでもアイスでも美味しくお飲みいただけます

 お手軽&ごみの削減につながります

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  制作スタッフからのメッセージ 

この知覧茶CUBEはまだまだ開発段階で、今後も改良は続きます。

今後の製品づくりの参考にさせていただきますので、フリーズドライ知覧茶CUBE をご賞味くださったお客様はぜひご意見・ご感想をお聞かせいただけたら嬉しいです!スタッフ一同、楽しみにお待ちしています。

鹿児島製茶とお茶の美老園は、「お茶のある暮らし、いつまでも」という願いを込めて、これからもかごしま茶の魅力創出と暮らしの変化に応えるお茶づくりへ取り組んで参ります。

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(写真は知覧のお茶畑の風景です。後ろに見えるのは「薩摩富士」とも呼ばれる開聞岳です。平成19年に頴娃町、川辺町、知覧町が合併し南九州市が誕生するとともにお茶の銘柄が「知覧茶」に統一され、南九州市は市町村単位では「日本一のお茶生産量を誇る町」となりました。(※2))   

< フリーズドライ知覧茶CUBE取り扱い店舗のご案内 >

限定販売 フリーズドライ知覧茶CUBEは、お茶の美老園オンラインショップとお茶の美老園9店舗で2024年1月20日よりお取り扱いを開始しております。

お茶の美老園オンラインショップ https://birouen.shop-pro.jp/

限定販売のため、終売の際はご了承くださいませ。

 

 

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< 製品情報 >

  製品名:知覧茶CUBE 緑茶

  名称:フリーズドライ緑茶

  原材料名: 緑茶(鹿児島県産)

  内容量:10キューブ(1粒約0.3g×10)

   販売価格 税込756(本体価格700)     

 

 

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  < 製品情報 >

  製品名:知覧茶CUBE ほうじ茶

  名称:フリーズドライほうじ茶

  原材料名: 緑茶(鹿児島県産)

  内容量:10キューブ(1粒約0.2g×10)

  販売価格 税込756(本体価格700)

 

< 参考文献・参考Webサイト >

(1) 農林水産省HP,『茶をめぐる情勢(令和512月時点),お茶の消費動向,5ocha-64.pdf (maff.go.jp)

(2) 知覧茶公式サイト 最高品質の茶生産地:知覧茶公式サイトへようこそ (chirantea.com)


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