私は店舗に飾ってあるこの詩が大好きだ。
この詩を見るたび母を思い浮かべる。
私の母は大のお茶好き。
朝起きて濃いお茶を飲み、洗濯・掃除が終わったとお茶を飲み、食事と一緒にごくごくとお茶を飲み、友達が来たよとおやつと一緒にお茶をする。ひと段落でお茶を飲む、団欒のひと時にもお茶を飲み、眠る前にも薄めのお茶を飲む。
真夏の暑い時期も、真冬の寒い時も熱々のお茶を飲む。
なんだかんだと1日で10杯以上、お茶を飲んでいる。しかも大きな湯呑みで。
私が休みの日には必ず「お茶を淹れて」とリクエストが入る。
どうやら私が淹れる濃いごいとしたお茶が好きなようだ。
自分ではそんなに濃いお茶を淹れたつもりはないのだが、
「濃ゆいねー。姉ちゃんの淹れるお茶は!」と母には濃く感じるようだが、にこにこ笑いながら嬉しそうに飲んでいる。
「茶葉の量はたっぷりと、お湯は湯冷ましして、ゆっくりと廻し注ぎつぎをして」と美味しく飲むためのコツを説明するが私が淹れる味にはならないと言っている。
料理と一緒で、誰かに淹れてもらうからこそ美味しく感じるのかもしれない、
またお茶を淹れる方も美味しく飲んで欲しいと思うからこそ愛情を持ってお茶を注ぐからなのかもしれない。
誰かが美味しいと笑顔になるのであれば、喜んで今日もお茶を淹れよう!!
と思う日々である。